三人目が欲しくてこれからタイミングを調整していこう
そう思ったときに突如その計画が絶たれてしまったのです。
「もうすでに2人いるんだからいいじゃない」
「夫婦の絆があれば大丈夫よ」
きっと私を想ってくれているはずのセリフも
どこか冷たく感じてしまう。
バセドウ病を患った私は、妊娠を希望したとき
不安と意地の葛藤を繰り返していたような気がします。
手術か薬か
手術療法
甲状腺を直接切除することで、甲状腺ホルモンを過剰に分泌している甲状腺機能を安定させる治療法です。
この治療法は甲状腺亜全摘術と呼ばれる手術方法で、首元に手術痕を残してしまいます。
ホルモンが過剰分泌してることが原因のバセドウ病
甲状腺を一部カットすることで分泌バランスをとるようにする手術です。
(一般的には5分の1を残してカットするらしい)
甲状腺はストレスによって作用するため、手術をしても再発したり、逆に甲状腺機能低下症になるケースもあります。
術後一年間は経過をみながら薬を服用することもあるのです。
低下時期を超えた一年以降、約90%の人が
薬の服用をしなくても良い状態になると言われています。
・入院期間 2週間
・手術費 ¥140,000
(病院や入院期間によって変わります)
内服治療
バセドウ病という診断が確定した時点で、初期治療として甲状腺ホルモン抑制剤であるメルカゾール又はチウラジール、プロパジールのどれかを内服します。
初期段階で症状の改善が見られたからといって内服を中止すると、状態はすぐに発症時のように戻ってしまいます。
妊娠を希望するなら、メルカゾールを避け胎児に影響のないチウラジールかプロパジールを服用しましょう。
副作用としてまれに湿疹などのアレルギー症状がでてしまうことがあるので自分に合った薬をみつけることが大切です。
短期間で改善がみられる手術療法とは違い、内服による治療は3年~5年はかかると言われています。
治療中は定期的に血液検査をして、薬の量を微調整する必要があります。
・通院・薬代 ¥2,000~¥5,000(1回につき)
(血液検査の日やデータ管理料が高い)
放射線ヨード治療(アイソトープ治療)
放射線ヨードと呼ばれるカプセル状の薬を経口から摂取甲状腺を細胞を取り去る療法です。
放射線ヨード治療(アイソトープ治療)は、妊娠中や18歳未満にはできません。
米国では約70%の人がこの治療をするそうですが、治療後半年から一年は妊娠は避けるのがベストです。
再発の心配は無し、
但し術後は低下症になるのを防ぐため薬を飲むことがあるようです。
(薬は費用が安く、副作用もなく安全です。)
入院の必要がなかったり、治療費がほかの療法に比べると安いのが特徴です。
・入院 当日~1日
・治療費 ¥20,000(術前・手術検査込)
内服治療の私の選択
わたしは迷わず薬での治療でした。早く治したかったけれど、手術はしませんでした。
その理由は
わたしが重度のケロイド体質だったからです。
帝王切開の傷はもちろんのこと、
小さい頃エスカレーターで転んでできた顎の傷や
料理でうっかり切った指もすべてケロイドとして痕になっています。
首にそんなケロイドができてしまったらどうしよう
時間はかかっても内服で治療することにしたのです。
手術をした友人の選択
わたしの友人は大学時代にバセドウ病を発症しました。彼女が手術を選択した理由それは
薬の副作用がひどかった
体中がかゆくなったり、内服してても辛いことの連続
車の運転もままならず本当に大変そうでした。
長い治療生活が辛いときは手術を検討してほしい
手術を決意したわたしの友人
経過1年安静にする必要はありましたが、
今では一児の母、副作用もなく仕事と家庭の両立を目指す素敵ママになっています。
まとめ
バセドウ病だけど妊娠希望!そのためには治療ってなにがいいの??
以前、バセドウ病が妊娠しにくいと思われている理由は記事にしました。
mikumama.hatenablog.com
内服・手術、どの治療法であっても
バセドウ病でも妊娠することができます。
数値を安定させることは必須ですが治療法の違いが妊娠率に影響することはほぼありません。
ありがちな答えですが
大切なのは自分に合った方法を見つけることです。
体質、期間、金額
自分自身とお医者さんと十分向き合い、
無理のない治療方法を選択していきましょう。