2017/9/26追記
子どもの感受性を育てるには一番手っ取り早いのが本らしいです。
1人目の時は毎週図書館に通い寝かせる前は必ず読み聞かせしていた絵本
2人目になるとちゃんと聞きたい長女ととにかく話に入りたい次女で落ち着いた読み聞かせができなくなりました。
3人目になるともはや絵本の前に整列することすら困難。
早めに息子(生後7ヵ月)を寝かせた日には何か娘たちに読んであげたい。
定番なものからマイナー絵本までピックアップ!
その中でも3歳5歳が同時に楽しめる絵本を紹介します。
はじめてのおるすばん
3歳になったみほちゃんがはじめてお家で一人でお留守番するお話し。
わたしが小さい時からある絵本です。
3歳の子がお留守番?!子育ての方法に関して敏感な今の時代ではきっとあれこれ言われるのでしょうね。
でもこの絵本の中には決してフィクションとは思えない子どもの成長が見えてきます。
幼い子がドキドキしながらも訪問してきた郵便屋さんに挑む姿。
ママが帰ってきたあとの得意げな笑顔。
日常生活の我が子の断片がちょこちょこ垣間見える大人が読んでも楽しい絵本です。
子どもならではの孤独感や恐怖が盛り込まれ長女は終始ドキドキ真剣!
みほちゃんと一緒に登場する可愛いクマのぬいぐるみや小さなプリンに次女は興奮!
性格も集中力も違う姉妹が最後まで聞いてくれるおすすめ絵本です。
はじめてのおつかい
はじめての~系が大好きなわたしですが
はじめてのおるすばんとは絵も作者も全く違う絵本です。
赤ちゃんのお世話に忙しいママが5歳のみいちゃんに牛乳を買ってくるようお願いすることから物語は始まります。
今はスーパーやコンビニが所狭しとある世の中ですが、この絵本の舞台は坂のてっぺんにある近所の商店。
向かう途中に出会うお友達におつかいに行くことを自慢してみたり、坂を上る途中で転んでしまったり、商店のおばちゃんがみぃちゃんの存在になかなか気づいてくれなかったり。
小さな女の子がそんな些細な事件に必死に踏ん張る姿が描かれています。
娘たちの着目ポイントが面白い!
子どもは物語のストーリーと合わせて絵本のハイライト以外の場面が大好きだったりします。
商店に陳列されているごちゃっとした商品棚のページが好き!
転んだ弾みで飛んでいった100円玉の行方が心配!
ママの声を絵本の細部まで楽しそうに眺めています。
道なりにある看板の迷い猫のポスターにいる猫が、次のページで家の塀の上を歩いてる!なんていう面白い仕掛けまでついています。
「ぎゅうにゅうくださ~い」
この絵本を読むようになってから3歳次女は牛乳をぐびぐび飲むようになりました。
広い街並みや商店に陳列された商品までも細かい挿絵までもが子ども心をときめかせる絵本です。
ちょっとだけ
なっちゃんのところにあかちゃんがやってきました。
ママは赤ちゃんを抱いてるからママのスカートを「ちょっとだけ」掴んで歩きます。
「ちょっとだけ」不格好だけど髪も自分で結えたし、お着替えもできたよ
1人で乗るブランコ、足で地面を蹴ったら「ちょっとだけ」揺れました。
なっちゃんはおねえちゃんになるためにちょっとずつ成長していきます。
そんな健気なシーンの連続の後の最後の場面は必見です。
3人育児のわたしの場合
今はほとんど息子にかまってばかり。
保育園からお迎えして玄関までの階段の前。
大きなリュックを背負って抱っこをねだる上の子を何度励まし歩かせたことだろう。
「ちょっと待ってね」
わたしを呼ぶ声にそんなセリフをもう何百回かけたことだろう。
上の娘2人も読み聞かせながら自分と重なる部分がいくつかあるのかもしれません。
子どもなりにこっそり唇を噛んで耐えた瞬間は必ずどこかに転がっています。
この絵本はどういうわけか姉妹2人が最初から最後までじっと聞いてくれるのです。
自分と同じような子が絵本の世界にもいる!
赤ちゃんがいるお家にはおすすめ!上の子がなんとなく心強くなれる、そんな不思議なパワーが隠されている絵本です。
あなたをずっとずっと愛してる
5歳の娘が幼稚園から借りてきた本図書カードに書かれているタイトルを読んだとき、繊細で美しいタッチの絵本に違いない!
そう思ってました。
表紙をみてビックリ!
恐竜やんけ~~!
拍子抜けしたあとに読み聞かせ始めて5ページ目で涙腺が崩壊しました。
草食恐竜マイアサウラのおかあさんがはやしの中で小さな卵をみつけます。
「かわいそうに。ティラノサウルスに見つかったら食べられてしまうわ」
そういって家に持ち帰り、自分の卵と一緒に大切に温め始めます。
生まれてきた子をみてビックリ!
その子は肉食恐竜ティラノサウルスの赤ちゃんでした。
一度は捨てようと夜中にはやしまで連れていきます。
でもティラノサウルスの子の泣き声が聞こえおかあさんは泣きながら走って駆け寄り抱きしめます。
「たいせつなわたしのあかちゃん、にどと はなしたりしないわ」
兄弟で姿カタチが違うことに違和感を感じる子どもの葛藤
血はつながらなくても愛を注ぎつつけるおかあさんの姿
読んでるわたし
聞いてる子どもたち、それぞれ別の琴線に触れ共鳴する絵本です。
最後は親子それぞれ、本来あるべき姿に戻り生活していきます。
さみしいラストもその過程も心を揺さぶる展開になっています。
「あなたをずっとずっとあいしてる」
例えどんな状況でも、何があっても、何もなくても
ちゃんと我が子には伝えておきたい言葉です。
最初の3冊より発行部数も少なく、なかなか本屋で見つけられないのですが、わたしがこれまで読み聞かせしてきた絵本の中でもナンバー1!
ぜひ、お母さんに読んでほしい絵本です。
母性ってこれなのか、愛ってこういうことなのか
子育てに疲れ、荒れた心にそっと優しく触れてくれる内容になっています。
読み聞かせ用の絵本の選び方
・主人公が同年代、同じ境遇・ひらがな、カタカナ構成
・絵だけでも楽しい(食べ物・色どり)
主人公が人間だったり、同年代だったり、同じ境遇だったり。
自分と重ねながら感じ学べるのが読み聞かせ最初のスタート!
1人は集中してるのに、もう1人は絵本にダイブしてくるというハチャメチャで収拾つかなかった我が家が主人公にスポットを当てて選ぶことでだいぶ聞く姿勢が変わりました。
赤ちゃんがいるお家は読み聞かせがなかなかできない時もあるでしょう。
読んであげたことのある絵本なら3歳以降一生懸命自分で読んでみようとします。
ひらがなだけなら子どものできた!も助長しやすい。
子どもは絵本の絵の隅々まで観察してます。
逆に言えばストーリーがつまんなくても絵がツボなら子どもも喜ぶ!
細かい部分まで行き届いている絵や食べ物、色彩の豊かな絵は無条件ですきになってくれます。
毎日読んであげられなくてごめんね。
たまにの読み聞かせに親子で泣いたり笑ったり。
素敵な絵本に出会える喜びを日々痛感中のわたし、今日この頃です。