「ママはあっち行って~!」
「パパと学校にいきたい~!」
「今日はパパがお迎えにきて~!」
我が家の大統領選は圧倒数をもってパパに軍配があがります。
ていうか、わたし嫌われすぎじゃない??
娘たちがパパにばかり懐いてしまう現状にわたしは戸惑っていました。
ママが不人気な理由
しつけのパイオニア
悪いことをしたとき、お友達を傷つけたとき、物を壊したり、お行儀の悪い態度を取った時、誰かに言われるよりも先に、子どもを注意して正すのはいつも母親になってしまいます。
〇しつけのパイオニア(先駆者)
・人の痛みが分かる子になって欲しい
・人に迷惑をかけない常識を持ってほしい
・物の良し悪しを自分で正しく判断できるようになってほしい
無条件にただ愛するだけが愛情ではありません。
母親が子供についつい厳しくなってしまうのにはそれよりも深い想いがあるからなのです。
幼い幼児にそれはまだ通じません。
きっと怖いと思われることの方が多いでしょう。
わたしがそうであったように母親の愛情の深さを知るのは、長い年月を経て自分が母親/父親になった時なのです。
ママと過ごす日々はレアじゃない
ママと過ごす日は当たり前。このご飯も
この絵本も
この衣服の匂いや肌触りも
いつも通り。
帰りが遅く出張の多い夫よりも、子どもと過ごす時間は圧倒的にわたしのほうが多いです。
子どもたちはわたしと過ごす日々に綺麗に馴染み、それでいて慣れています。
逆にいうとパパとの日々はすごく特別レアな気分になるのかもしれません。
パパが作る、
・ちょっと固いニンジンの入ったシチュー
パパの読む、
・いい加減だけど大袈裟な絵本の読み聞かせ
パパがチョイスして着せる、
・ちぐはぐで柄柄の服コーディネート
子どもたちを含めわたしまで笑顔にさせる秘密がそこにある
数が少ない、めったにない。他にはないオリジナル感がそこにある。
人々がレアな物を大切にするように、我が家でも夫のレアが家庭をキラメかせるのです。
愛情の伝え方が関節的
・毎日抱きしめる・毎日大好きだよって言う
子どもへの愛情表現を欠かさず実行するわたしですが、我が子が赤ちゃんから子どもに変わった今それが容易じゃなくなりました。
抱っこする間もないくらい動きまわる
大好きという時間よりも子どものおしゃべりを永遠に聞き続ける
抱きしめて愛を伝えることより、ここ最近は愛情の発信に別の手段を使うようになりました。
・早めに寝かしつけた夜に提出物を丁寧に縫ってみたり
・煮込みにいれるニンジンをお花のカタチにくりぬいてみたり
・いつもはツインテールに結う髪の毛を三つ編みにしてみたり
夜なべしてできた提出物や少しお洒落な夕食、鏡に映る自分の姿
子どもたちの笑顔はいつもわたしに向いてはいないけど、それでもわたしの心はすっかり満たされてしまうのです。
愛情の伝え方が関節的
それでもわたしの癒しや生きがいはダイレクトに子どもから受け取ることができます。
おわりに
パパばかりズルいわたしのほうが子どもに関わっているのに
悔しい、ムカつく、嫉妬しちゃう
人気投票敗北の末、疎外されるママ業に嫌気が差すときがあります。
大丈夫。いつか気づくよ。
娘と息子が大人になったときわたしの今とリンクする日が来るでしょう。
ふと思い出す音や匂いは、感情よりも記憶に残ります。
関節的に発信しても
ダイレクトに受信できる子どもの笑顔や笑い声は明日のわたしのエネルギーです。
さぁ、明日も頑張ろう!
パパっ子の我が子を相手に子どもっ子のわたしの母業はスタートします。