元気だけど、微熱とはいえない37.8°です。
次女「わたし、お熱があるから学校いけないの。」
そう弱った顔をしてつぶやく娘はどこか嬉しそうです。
わたしは娘の気持ちが手に取るようにわかります。
お熱が出るのがうれしい!娘の心の中
学校が休める
お熱が出ると学校を休んで家でゆっくりできるのがうれしいな。お布団でママとゴロゴロしてたいし、ちょっとならお散歩にいっても平気でしょ?
一緒に映画館ごっこしてDVDをみたいな。
学校よりもやっぱりお家の方が落ち着くんだもん。
ポカリやゼリーを買ってもらえる
とりあえず口に入れられるのなら何でも買ってもらえる。甘い飲み物やちょっと高いゼリーでもママはオッケーしてくれるんだ。
ママが優しい
いつもは弟につきっきりのママがずっとわたしのにかまってくれるの。おでこを触ってくれたり、お水をいれてくれたりするの。
いつもなら「ほら、早くしなさい!」ってわたしを叱るけど
今日は「大丈夫?」ってわたしの方で立ち止まってくれる。
優しいママの声が大好き!
わたしの心の中、仕事ってなんだろう
・どうしよう誰が休む?・病児保育空きあるかな?
・明日まで続いたらどうしよう。
・仕事に遅れるって電話いれなきゃ。
・どうしよう。午後は会議なのに
わたしの心は、どういうわけか娘に向いていません。
突発的な発熱を前にわたしは会社のことで頭がいっぱいいっぱいです。
・朝には手配してた書類の確認があるし
・請求書だってつくらなきゃ
・〇〇時には来客予定
・〇〇時には会議をして、報告書を作成
仕事はいつだって山盛りです。
わたしの仕事ってなんだろう。
布団に潜ったまま嬉しそうにわたしを見つめる娘をみて、ふと疑問になりました。
わたしの仕事ってなんだろう。
熱が出て辛いはずなのにわたしに甘えられると喜んでる娘が不憫でたまりません。
わたしの仕事ってなんだろう。
会社で働くのも全部家庭のため、家族のためなのに。
わたしの仕事ってなんだろう。
母以上に重要な仕事なんてないはずなのに・・・。
働きやすい環境が時にわたしを苦しめる
わたしは結局、嫌がる娘を病児保育に預けて出勤しました。今、心がすごく苦しいです。
ママが働きやすい世の中になってほしいと願うくせに、結局その分手をかけてやれない自分の状況にも腹が立ちます。
ママの子守唄がなくても、
最新スマホやアイパッドからは今はやりの動画や音楽が流れます。
りんごの皮を剥いてわざわざシリシリとすったりしなくても、
コンビニにいけばさらっと食べれるゼリーや清涼飲料でいっぱいです。
ママが家にいなくても
働いていても
子どもが熱をだして学校にいけなくても
受け皿となってくれる場所や施設、支援がどんどん増えてきました。
便利な世の中になってうれしい、
そう思う気持ちと同時にわたしとしての価値が少しずつ薄れていくような気がしてさみしくなりました。
おわりに
朝の仕事をこなし、会議を終え、ようやくのお昼休み
いつものように仕事をこなすことができたけど
本当にそれでよかったのかと疑問に思っています。
帰ったら、いっぱい抱きしめよう
いっぱい褒めて、いっぱいかまってあげよう
落ち込む気持ちを奮い立たせる今日のわたしなのでした。