大手化粧品会社、資生堂が育児中の社員に対する制度を改革したニュースをみましたか?
資生堂と言えば、ほとんど女性が働く会社、出産→産休の流れはほぼ日常的なものとして捉えられていることでしょう。
まさかこんなことになるなんて!!
働くママ、これからどうなるの?
女性ばかりの資生堂
時短勤務制度が与えた悲劇
女性ばかりが働く資生堂
もちろん女性をサポートすべく時短勤務制度を受け入れ、子育て中のママには早番、土日休み推進してきました。
しかし悲劇が訪れます。
国内売上が過去10年から今日までに約1000億円下がってしまったのです。
原因は
育児による時間短縮制度
時短勤務者が増えたことで
土日の人員体制が不足
遅番の人員体制が不足、
結果ノルマ未達→売上減
フルタイムで働く社員にしわ寄せが!
負担が溜まり不満が勃発
つまり、時短勤務制度を取り入れることで、フルタイムの社員への負担が増え、職場環境が悪化し、急激な業績不振に追い込まれたのです。
まさに資生堂に起きた悲劇
あなたの会社は大丈夫?
資生堂ショック子育て新制度
資生堂は社内の時短勤務制度を大きく改革しました。その内容が・時短勤務、育休中も通常ノルマ
・遅番も通常通り
・土日勤務も通常通り
つまり育児の時間短縮制度以外の、サポートを全て打ち切り、
時間以外の業務は通常勤務の人と同じようにさせる方針に出たのです。
これがまさしく資生堂ショック
社内の職場環境を平等にして
安定した人員体制
社員同士の均衡を図る
結果売上も上がる!の判断です。
ここまでくると資生堂社員じゃないわたしも不安になってきました。
わたしの会社は大丈夫?
周りに感謝してるとはいえ、
わたしが時短勤務している間、
そのしわ寄せを請け負う誰かは必ず存在しているからです。
自分の会社にも資生堂ショックが起こり得ないとは限らないのです。
雇用者満足とは?
働くママを支えるメリット
土日勤務に通常通りに遅番があるなんて、結局のところ保育園のお迎えも無理だし
土日に子供と過ごすことも出来ない
あれ?時短勤務にした意味なくない?
それならフルタイムにしたほうがいいってことになるよね。
つまり子育てするなってこと?囧rz
いろいろモヤモヤしてきました。
ただ1つ思うことがあります。
働く女性の子育てをサポートしていける会社はいずれ、その女性達に支えられるはずだと。
時短勤務者
+ノルマ+遅番+土日勤務=不満
通常勤務者(フルタイム)
+結婚+出産+復帰=時短勤務=不満
通常勤務者(フルタイム)
+子育て=不満
資生堂の新制度は長い目でみると上記のように不満だらけになるはずなんです。
たぶん満足と思う人は男性と独身でキャリア一筋の人かなと。
今時短勤務で働いている人の不満はもちろん、フルタイムで現役バリバリな人もいずれ結婚し、子供を産み同じような壁にぶつかります。
だからといってフルタイムで復帰したとしても、幼い子供との時間を仕事をしながら満足に過ごせるとは限りません。
好きで入社した会社といえども
子育て世代にも課せられるノルマ、土日勤務、遅番などの勤務形態は過酷なものです。少なからず不満を抑え、ムチ打つ必要があります。
しかし、好きで憧れ入社した会社が、
自分の人生の節目に寄り添ってサポートくれたとしたら、
自分の子育てピークが明けた時、つぎの子育て世代を全力で支える気持ちが生まれます。
会社に貢献していきたいとより強く思えることでしょう。
私が時短勤務で復帰したとき
大先輩に言われたことがあります。
「わたしの頃は時短勤務なんて制度なかったわ。貴方は今とても恵まれてるのよ」
時短勤務制度が普及し始めた現在、
会社にはその恩恵を受けてない世代が混在しています。
誰かが不平等や不満、損得を感じるのはいま私たちの社会が制度の発展途上にいるからです。
月日がたち時短勤務の制度がしっかり確立したら
大先輩の言葉は
「わたしも子育てしてた頃、この制度に救われたわ。貴方も子育てが落ち着いたら次の世代を支えてあげてね」
になっていくに違いありません。
当たり前のことが当たり前になるには時間が必要です。
発展の途上で止めてしまってはそこからの成長はありません。
人の人生の節目に寄り添える会社
つまり働くママを支える制度を推進していける会社こそが結果
雇用者満足を高め、業績向上に繋がるのではないかと思うのです。
まとめ
人件費、予算、いろいろ考えたら今回資生堂が行った改革は一理あるのかもしれません。人を新しく雇うことや遅番手当などの割増賃金の拡充は売上低迷している会社にとっては焼け石に水状態だからです。
でもほんとにこれでみんな幸せなのかな?と感じるのが正直な感想です。
時短勤務であっても仕事に対する向上心やモチベーションの維持は大切です。
でもそれはノルマや遅番を土日勤務を推進することとは別のこと。
子育てによる時短勤務は決して甘えじゃないんですから。
資生堂ショックにショックを受けたわたしは、これまで以上に会社、そして周りの同僚に感謝していこうと感じたのです。
いつか恩返しできるそのときまで。