それは職場にかかってきた一本の電話から始まりました。
「○○保育園です。(息子)君が今日何度か吐いてしまい元気がないのでお迎えお願いします。」
終わりそうもない仕事を諦めて、息子をお迎えにいきそのままの足で病院に行きます。
医者:「感染性胃腸炎ですね」
でも軽度、もう治りかけてるとのことで吐き止めと万が一の整腸剤ビオフェルミンを処方してもらい帰宅しました。
感染性胃腸炎ってなに??
感染性胃腸炎の原因となるウイルスの一つがノロウィルスです。手指や食品などを介して、経口で感染して人の腸管で増殖し発症します。
〇潜伏期間(感染から発症まで)
24~48時間〇主症状
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛
発熱するのはごくまれ。
通常だとこの症状が2~3日続いた後、治癒していきます。
下痢や嘔吐がある場合は早めに受診し、脱水症状にならないようにこまめに水分補給をしましょう。
吐物や便にはウイルスが含まれているので適切な処理が必要です。
何が軽度だ、家族にどんどん感染していくぜ!
もう治りかけと診断された息子。熱はなし。機嫌よし。
ただ、咳き込んだ勢いでちょっと吐いてしまいます。
やはり吐くのにも体力を消耗するのか、泣き疲れて早々に眠りにつきました。
夜中にも二度吐いて、お腹もゆるくなんだか可哀想。
忙しく介護するわたしに異変が起きます。
「おぇ!」
ひどい胸やけとともに目を覚まします。
息子の胃腸炎がこの日を境に家族全員に感染し始めました。
一日目:息子⇒わたし感染
息子&わたし⇒
二日目:次女嘔吐、
わたし&次女⇒
三日目:長女下痢
同日:息子回復、わたし回復
次女&長女⇒
四日目:息子下痢
同日:次女回復
息子⇒
五日目:夫嘔吐、下痢
同日:長女回復
軽度と診断されたわずか一歳の胃腸炎が見事に家族全員に感染しました。
感染力、かかったときの破壊力が凄まじい!
一度回復したはずの息子は、さらにかかり直す?という事態に発展します。
大人だからと侮るなかれ、
久しぶりに死ぬかと思った感染性胃腸炎
今日は我が家みたいなことにならぬよう、対処法と家族ケアの仕方を紹介します。
胃腸炎を家族に感染しないようにする3つの対処法
汚れた衣服は洗濯機に入れる前に・・・
①85℃の熱湯に1分以上浸ける塩素系漂白剤を薄めた液に浸けるのも効果的です。
(1ℓの水にハイターを20ml(キャップ一杯)分)
ハイターを入れる際は、
色柄ものだと色落ちする危険性があるのでタオルや下着類などの消毒としておすすめします。
②他の衣類とは別にお洗濯する
汚れていない衣服、他の家族の衣服とは別に洗濯機で洗いましょう。
③汚れた場所も、塩素系漂白剤を薄めた液またはアルコールでしっかり消毒する
お洗濯するついでに作った塩素系漂白剤を薄めた液を少量の雑巾に含ませ子どもが吐いたところ、トイレの便器などを綺麗にふき取り消毒します。
症状がひどいときはあえて食事を与えない
胸やけしてると食欲もなくなります。病気のときほど早く元気になってほしくて栄養を与えようと躍起になってしまいがちですが、
胃腸炎のときは無理に食事を摂らせてはいけません。
食事をする⇒吐き気が増す⇒嘔吐する⇒周りに感染しやすくなる
水分補給をしっかり行えば、食事は無理にあげなくてもいいのです。
嘔吐がなければ、
〇おかゆやうどん、ソーメン、お味噌汁(上澄み)などの消化が良いものを与えましょう。
逆に、
×NGフードには、
牛乳、バター、ポテトチップス、揚げ物の油分の多いもの
みかん、ゴボウ、ニンジン、海藻の繊維の多いもの
ケーキやチョコレート、菓子パンなども甘いもの
があります。
いずれも胃もたれの原因になりやすく吐き気を誘引するからです。
遊ぶとき、寝るときはビニールシートを敷く
〇嘔吐物の処理がしやすい〇すぐ洗える
〇すぐ乾く
〇何度も使える
〇子どもがピクニック気分
吐くことと下痢すること以外は普通の子ども
むしろ元気な場合もある子どもの胃腸炎は、ビニールシートと共に過ごしましょう。
大人はトイレにいって吐くことができますが、子どもの場合だとそれが間に合わないこともあります。
そのまま吐いてもすぐ対処できるように下にビニールシートを敷いて過ごしましょう。
特に夜、寝るときはビニールシートの上にタオルケットを敷いて寝るだけでマットレスや毛布が汚れるのを防ぎます。
まとめ
家族全員で胃腸炎にかかって知ったことは二つ1.子どもから大人にも簡単に感染する
2.完治まで早いが、子どもは何度もかかる可能性がある
免疫の低い幼児は症状が悪化しやすい上、治っても再発する可能性があります。
逆に大人はかかってしまっても1日安静にしていれば、完治することがほとんど。
初期の段階で、適切な処理をしていれば家族感染だって防ぐことができます。
流行りの胃腸炎に気をつけて!
今年ももうすぐ終わります。
皆さま良いお年を過ごしてくださいね。