先生「お母さん、哺乳瓶お返ししますね」
息子のお迎えのとき、先生が2本の哺乳瓶をビニールに入れて渡してくれました。
今から約1年前、当時生後半年の息子を保育園に初めて預けるとき持たせたそれは、久しぶりに我が家に戻ってきました。
ミルクを卒業する3つの目安
普通食が進んでいる
離乳食が進み、おおよそいろんな食材が自分の歯茎ち歯の力ですりつぶせる、かみ砕けるようになった時期がミルク卒業の目安です。食を楽しむ
いろんな味が分かるようになった1歳以降、朝・昼・おやつ・晩の食事を楽しめるようになるとだんだんミルクを求めなくなっていきます。
体重が標準的に増えている
栄養補助が必要ない。食事をしっかり摂るようになるとメキメキと体つきがしっかりしてきます。
標準的に体重が増えている。
そうなってくるとミルクで補わずとももう安心。
今後は運動能力が活発になっていきます。
主食ができる=食べる→太る→体力がつく→筋肉、運動能力が備わっていくというフィジカル的な成長へとステップアップしていきます。
貧血等の症状がない
6ヵ月検診、1歳児検診のとき、貧血を指摘される場合があります。そうなった場合は普段の食事でほうれん草やお肉、お魚をとって鉄分を摂取するのが理想的改善策。
ただ赤ちゃんの場合、離乳食や普通食と併用して調理で補うには難しいものがあります。
粉ミルクはカルシウム、ビタミン、鉄分が豊富。
赤ちゃんの成長を促すためにあえておやつにミルクを混ぜ込んだり、食後に軽く飲ませたりするのが手っ取り早く貧血を改善できます。
ちょうど数カ月前の検診で貧血を指摘された息子は、しばらくミルクでの補助が必要不可欠でした。
しかしあっという間に普通食が進み、貧血も改善。
今ではちょっとふくよかな健康優良1歳児の完成です。
もうミルクがなくても大丈夫!
順調に成長してる子どもは遅かれ早かれいつかミルクを卒業します。
1歳4ヵ月
息子にもついにその日が訪れました。
このたび息子がミルクを卒業しました
・哺乳瓶を見ても知らんぷり・乳首部分には歯型だらけ
・瓶に書いた名前もハゲハゲ
1年ぶりに我が家に帰ってきた園からの哺乳瓶
家ではすでに前からミルクを飲まなくなっていたのですが、
保育園ではお昼寝前の一杯が入眠への必須アイテムでした。
ですがいつの間にかその習慣なくても自分でお布団に入り眠れるようになったようです。
前までは哺乳瓶を見るたび興奮して大騒ぎだったのに今ではぷいっと知らんぷり。
よく見るとゴム製の乳首部分は遊び噛みしたであろう歯型でボロボロ。
1年前に書いた油性ペンでのお名前は、先生が何度か上書きした跡があるのにハゲハゲです。
あの頃、どこに行くにも最重要アイテムだった哺乳瓶
たった1年で、なくても大丈夫な存在に・・・。
くたびれた哺乳瓶をみると、ほんの少し寂しい気持ちになります。
哺乳瓶とわたし
後追いがひどすぎてトイレにすら行けないほどわたしにべったりしがみつくからわたしの顔はひっかき傷だらけだったし、授乳しすぎておっぱいは干からびかけていました。
何度名前を呼んだかな?朝起きた瞬間から夜寝るまでわたしは我が子のことで頭がいっぱいです。
いつの間にか一人遊びが上手になり、
人見知りを克服した息子はどの大人にも素直に甘えられるようになりました。
わたしが呼ばなくても、周りのお友達や先生、彼の存在を認めてくれる人は日に日に増えていきます。
どこに行くにもわたしが最重要だったはずなのに
たった1年で息子は大きく成長しました。
上の子2人を見ても分かるように親の手から子どもが離れてしまうのはあっという間です。
哺乳瓶とわたし。
哺乳瓶は喋ってはくれないけど、バカみたいな例えだけど
わたしは今の哺乳瓶の気持ちが少し分かるような気がします。
ミルク卒業したけど母乳卒業していません
センチメンタルなことゆってますが、ごめんなさい。息子はミルクは卒業しましたが、断乳(母乳卒業)はしていません。
結局深夜は授乳してるし、朝は食後のデザート代わりに授乳するのが日課です。
保育園から帰った後は夕食よりもさきに授乳を求めてきます。
なくてもいいけど、なくしたくない
母乳がなくても普通食は進んでいる
わたし無しでも日中保育園で元気に生活している
夜泣きの対策は別に授乳でなくてもなだめる方法はいくらでもあります
息子の成長具合に合わせたら今が断乳時
いろんな解決策も代替え策もあるけれどわたしはいま現在そこで足踏みしています。
いつか
わたしがいなくても勝手に成長する日が訪れる
わたしは今、
この立ち往生してるこのひとときを密かに楽しんで噛みしめています。
おわりに
このたび息子がミルクを卒業しました。普通食の進み具合、月齢的な部分、成長曲線、
いろんな基準を軸に今がちょうど卒業に最適な時期でした。
でも母乳の卒業のメドは立ってません。
親のエゴといってしまえばそれまでですが、今このわずかな時期でも息子に依存されたいのかもしれません。
子どもの成長ってあっという間
無いと生きていけない!これしかない!あなたしかいない!って思われるのは実は今の内だけなのよ!
古びた哺乳瓶がそう言ってる気がした、深夜0時きょうのわたしなのでした。