おもちゃ付きのお菓子をねだったり、
夕飯前なのに移動式パン屋でパンを欲しがったり、
誕生日でもないのに、高いおもちゃの前で動かなくなったり
スーパーやショッピングモールへ行くたび
わたしと娘の買う買わない抗争が始まります。
「お金がないからダメ!」
ひとたびこういうと娘たちがすんなり諦めてくれるから
わたしは自分の都合が悪い時決まってこのせりふを吐いて鎮静させるのが日課でした。
「お金がないから」の呪い
・子どもの交渉力を下げる・子どもの言い分がなくなる
・わたしの聞く耳がなくなる
・問題に向き合わなくなる
「うちはお金がないんだ・・・。」
長女が小学生にもなってくると、変な気まで使い始め、ついには必要な上履きですらサイズアウトしたのを言い出せません。
「ママ、今日もお金がないの?」
幼稚園の年中さん、次女は大きな声で場をわきまえずわたしにそう聞いてきます。
【お金がない!】は呪いの言葉
ちゃんとした理由はそこではないのに、
ただただ面倒だからと子どもをたしなめた言葉で様々な機会を失っているのかもしれません。
何か欲しいもの
挑戦したいこと
それに向かって努力をしようとする気持ちを無意識に子どもから奪ってはいないだろうか?
大人になる上で大切なことは、
今の我が子の日常生活の中でいっぱい育むことができます。
娘たちの興味を、欲しいものを、得ようとする言い分を
ちゃんと聞くこともなく「お金が無いの」で切り捨てたわたしは今ものすごく反省しています。
子どもに「お金がないからダメ」というのをやめました。
本当に財布にお金が入っていないこともあるけれどわたしは別にパン屋お菓子、おもちゃを買わないわけではありません。
・夕飯前にパンを食べたらご飯が食べられなくなるから
・おもちゃ付きお菓子のラムネがいつも食べられずに床に転がっているから
・高価なおもちゃは特別な日のためにとっといておきたいから
わたしが子どもにむやみやたらにものを与えないのには理由があります。
それと同じくらい娘たちにも欲しい理由があります。
「どうしても好きなパンがある。夕飯だってちゃんと食べるから!」
【夕飯完食】の交換条件をだして、自分に責任を課す交渉をしてくるかもしれません。
「じゃあ、これならいい?」
また別のおもちゃ付お菓子を持ってきて粘り強く食い下がるかもしれません。
「これはクリスマスの。これはお誕生日の。」
様々なイベントを前倒しに。脳内お花畑の子どもの言動にクスっと笑える瞬間もあるのかもしれません。
ちょっとした言葉のラリーを楽しめたら、違った解決策が見つかるはずです。
買ってあげたとしても買わないにしてもきっと親子で納得できる答えがあるはずです。
スーパーから出る時間を今までより遅くなったけど
その分、私たちの会話はいつも以上に濃くなっていきました。
「やっぱりパンは夕飯のあとのデザートにする!」
「じゃあ、今度は絶対買ってよね!」
買っても買わなくても私たち親子は今、幸せなのです。
おわりに
ちょっとした会話を面倒くさがって「お金がない」といえばあきらめざるをえない状況に子どもたちを追いこんでいました。
本当の理由はそこじゃなかったからこそ、
子どもたちには余計に不憫な思いをさせたと思います。
買っても買わなくても幸せ。
ほんの些細な日常の一コマに間違いを見つけよう!
娘たちの屁理屈もゴネも
全部受け止めて改めてわたしも向き合おう!
我が家の買う買わない抗争は、今日も白熱しています。