息子の1歳のお誕生日プレゼントで叔母から手作り絵本を頂きました。
叔母はわたしが小さい頃からたくさんのものを手作りして贈ってくれたのを今でも覚えています。
「ここ最近はあなたに何か作ってあげたことなかったわね」
なぜかわたしにまでパッチワークポーチをくれました。
久々に見る叔母の手作り品はとても懐かしく心の奥が少しかゆい、そんな気分になったのです。
子どものときは気付かなかった
わたしはセーラームーンのプリントが入った絵本バッグがよかった。もっとレースがふりふりの○○ちゃんみたいなスカートが欲しい。
母や叔母が丁寧に仕上げたバッグや服をわたしは億劫に感じていました。
時にはもらった瞬間からこれじゃない!と駄々をこねた日だってありました。
そんな日でも「ごめんね。どんなのがいいの?」
わんわん泣くわたしに、母は眉を下げて笑いながら謝りました。
わたしが寝ついた夜にまた、母のミシンの音がカタカタと鳴るのです。
わたしが母になって気付いた手作りの大変さ
去年のクリスマス保育園から保護者に与えられた課題で
「手作りの大きな靴下」
を用意しなければなりませんでした。
初めて足を踏み入れた裁縫屋さん
生地は思いのほか高かったし、レースやファーを付けようものならもうどこかで出来たもの買ったほうがいいくらいの値段になりました。
そもそも生地の色合いによって糸の色を変えるのにも驚愕したのです。
針に糸を通すのはできたけど、その後はもっと散々でした。
玉止めや縫う作業を何度も箇所を間違えてはやり直し。
あれ、こうじゃないな。あ、また失敗した。(チョッキン)×エンドレス
ようやくできて提出した靴下は他のお母さんたちの作品と一緒に並ぶと目を引くくらいの不格好でした。
手作りってこんなに細かくて、お金も時間もかかるんだ。思ったよりも難しくて大変!
でも作ってるとき、仕上がったときは
娘の反応が早くみたくってワクワクしたなぁ
もっとこの子を喜ばせたい、次こそは上手に作ってやる
この冬わたしは結局4つの靴下を作成したのです。
お金も時間もたくさん使ったけど、わたしは苦ではありませんでした。
我が子のために何かしてあげたい気持ちは苦手な作業もめんどくさがりなわたしの性格をも打ち消すほどの威力があったのです。
わたしは、母や叔母がしてくれたことを思い出し、あの時、幼い自分がしたことを恥じました。
手作りのもつ魅力
・世界に一個・送り手の愛情がある
・いずれそれは相手にも伝わる
ひねくれものだったわたしとは違い、わたしの娘は不格好でほつれまくりの靴下を嬉しそうにバッグにして今もなお遊び持ち歩いています。
特別なあなたに特別なことをしたい
にんじんをお花の形にくりぬいたり、
捨てる前の段ボールで工作をしてみたり
馴染みの童謡に娘の名前を織り交ぜて創作曲にしてみたり、
小さな手作りを繰り返してわたしと娘は絆を深めていけました。
親になってわたしは我が子を想うがゆえの手作りに胸を弾ませるようになったのです。
まとめ
いつかわたしも母や叔母のようにお裁縫が上手になりたい。抱きしめたり、頭を撫でたり、尽きるまで話を聞いてあげたい。
愛情を伝えるためのレパートリーはたくさんあります。
久々に手にした叔母からのわたしへの贈り物、息子への贈り物に胸が熱くなりました。
手作りの魅力は大人になってからだとより深まる!
子どもへの愛情の伝え方に新しいレパートリーに加えてみましょう。