時短勤務で働くママ VS 3人育児とちょいぽちゃ旦那

社会人歴=妻歴=ママ歴のわたしが、育児、夫婦、お金のことを書いてます。小さな発見を大切にをモットーにしたブログです。

👉人気記事セレクション

VBACとTOLAC(トーラック)の違い。帝王切開の後に自然分娩を希望したわたしの今

スポンサーリンク


長女を緊急帝王切開で出産

ちょうど周りの友人たちも出産ラッシュで
たまに会えば子連れでランチをして育児話に花が咲きます。



f:id:mikumama:20171104110203g:plain

参照:※厚生労働省医療機関における帝王切開娩出術の割合の年次推移」

帝王切開の比率

1984年には10%以下だった帝王切開も、2008年には2倍以上の23.3%。おおよそ出産の4~5回に一回は帝王切開での出産となっています。

・多子
・逆子
・骨盤の大きさ
・羊水の量
・妊娠高血圧症
・胎児の異常

いろんな要因を考慮して安全に赤ちゃんを出産するための帝王切開術ですが、増えてきたといっても発生件数は25%以下。
わたしの周りは自然分娩で出産した人がほとんどです。


帝王切開した後ですが、わたしはごく自然な流れで自然分娩に憧れを持つようになりました。

私のように帝王切開で出産しても自然分娩を希望する人は多くいます。

VBACとTOLAC(トーラック)の違い

わたしの第二子目のカルテには、

「VBAC希望」

という文字が添えられるようになりました。

帝王切開による出産後の経腟分娩をVBAC(Vaginal birth after cesarean delivery)といいます。

そしてそれにトライすることをTOLAC(Trial of labor after cesarean delivery)といいます。

帝王切開後の自然分娩には、傷口からの子宮破裂リスクがあります。
胎児の大きさ、羊水量、お母さんの容態、陣痛の経過などをみていつでも帝王切開に切り替えられるようダブルセットアップしてお産に挑まなくてはなりません。

それは病院側にとってもお母さん、赤ちゃん、家族にとってもある程度の覚悟が必要になっていきます。

本来であれば一度帝王切開で赤ちゃんを産むと、母胎の安全を考慮して二回目も予定帝王切開で産むのが望ましいとされています。

どうして帝王切開後、二度目の出産にわざわざ危険をおかしてまでVBACを選ぶお母さんがいるのでしょうか。

帝王切開後に自然分娩を選ぶお母さんの心理

ちょうど親戚のおばちゃん世代が1900年代

帝王切開がまだまだ一般的ではなかった1900年代のおばちゃんが親戚。
そのころは下から(経膣分娩)産む神話が多くはびこってる世代でもあります。

「陣痛我慢できなかったの??」
「お母さんなんだから強くならないと!」
「下から産むから子どもに愛情が深まるものなのよ~」

帝王切開で出産したわたしに、祝福の言葉に合わせて、どこか「残念だったわね~」の気持ちが込められているような気がしました。

下から産むことって立派なんだ!
自然分娩することで母として認められるんだ。


そんな思いがわたしの心に植え付けられていきました。

自然分娩した友人がほとんど

何時間にも及ぶ陣痛話や、夫が全然役に立たなかったなんていう笑い話

思いっきり叫んじゃった!なんて人もいれば、
痛すぎて声にもならなかったなんて人もいます。

長丁場の出産劇は誰もがオリジナルのストーリーを持っています。

「帝王切開って痛くないからいいよね~!わたしなんて、、」
「自然分娩の達成感はすごい」

麻酔してるから確かに痛くはないんだけど。。。

自然分娩してる友達を前に、術後の壮絶ストーリーを語らずじまいでお蔵入り。

自然分娩ってどんな感じなんだろう?
スポンって生まれるときの感覚をわたしも感じてみたい

みんなと同じ話題で盛り上がりたいな。

比べるなんてナンセンスなんだけど
ママ友とのランチ会でちょっと孤独な中、そう感じたのでした。

夫に出産を立ち会って欲しい

初めての出産のとき
帝王切開は手術になるため夫に立ち会ってもらうことができませんでした。

緊急帝王切開だったわたしは、
張り止めの薬を点滴し陣痛を止め、全裸になり手術台に一人横たわります。

大きなカーテンがわたしの顔から下にかけられ、眼鏡をかけたお医者さんや看護婦さんがわたしの周りを取り囲みます。

怖くて、不安で、孤独で、ココロが押しつぶされそう。

夫に手を握ってもらいたい
側にいてほしい
出産の感動をわかちあいたい

立ち合い出産には今でも賛否両論あるけれど、
わたしは夫に出産を立ち会ってもらいたい。

今度こそは自然分娩して、一緒に喜ぼう。

ほどなくして第二子(次女)を妊娠。
わたしはその名の通り帝王切開後に自然分娩をトライするTOLAC(トーラック)妊婦になったのです。

わたしの場合:子宮口が開かない!緊急帝王切開

妊婦検診は臨月に入るころに入念になりました。

羊水の量を測定し、血液検査を何度も行います。
わたしの体重の増減はもちろん食事指導も細やかになりました。

「あ!陣痛きたかも!?」

まだらな間隔な中、夜中に病院に電話すると「すぐに来てください」との返答
急いで荷物をまとめ夫と一緒に病院に向かいます。

半日痛みに苦しみましたが子宮口は開きませんでした。
背が小さいわたしは、どうやら子宮の大きさも標準より小さくこれ以上待つのはおすすめできないといわれました。

あんなにあこがれた自然分娩
痛いながらも我慢した陣痛でしたが、わたしは緊急帝王切開で次女を出産しました。

mikumama.hatenablog.com

帝王切開はダメな母親?
帝王切開は痛くない?
立ち会ってない夫は育児に非協力?

たくさんの噂がわたしの周りを取り囲みましたが

わたしは
良い母親かは分からないけど母親業を楽しんでるし、
帝王切開でできた傷跡はわたしの勲章です。
今じゃ3人育児になった我が家で夫も全力で家事・育児を分担してくれています。

帝王切開後も帝王切開で出産したわたしは現在
ごくありきたりに育児に葛藤して育児に幸せ感じている普通の母親です。

普通のお母さん

出産の種類に、それ以下もそれ以上もありません。


おわりに

昨日出産のドラマをみてたら、まるで5年前のわたしで思わず涙が止まりませんでした。

きっと、今この時にも自然分娩神話に悩んでいるお母さんがいるのかもしれません。

元気な我が子、幸せな家族でいれたらそれでいい。

わたしは第三子を出産するとき、
トーラックすることなく予定帝王切開を選択しました。

mikumama.hatenablog.com


元気な赤ちゃんを産みますように。
世の中のお母さんにエールを送ります。




関連記事
mikumama.hatenablog.com